絵画『オフィーリア』は、1851年から1852年にかけて制作されたジョン・エヴァレット・ミレーによる作品で、ロンドンにあるテート・ブリテン美術館に所蔵されています。オフィーリアはウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の登場人物であり、この作品では彼女がデンマークの川に溺れてしまう前、歌を口ずさんでいる姿を描いています。この絵は初めてロイヤル・アカデミーに展示されたときには高く評価されませんでしたが、その後その美しさや自然の風景の正確な描写が賞賛されるようになりました。
絵に込められた花言葉
①スミレ:誠実・純潔・若い死
②ケシ:死
③ヒナギク:無邪気
④ナデシコの一種:悲しみ
⑤パンジー:物思い・かなわぬ愛
⑥柳:見捨てられた愛、愛の悲しみ
⑦ノバラ:喜びと苦悩
⑧ミソハギ:純真な愛情・愛の悲しみ
⑨忘れな草:私を忘れないで
⑩キンポウゲ科の花:子どもらしさ
⑪バラ:愛
筑波大学在籍中、2年から3年にかけての半年ほど、この絵画から着想を得て創作しようと同期と共に奮闘していた時期がありました。
『花と散るージョンエバレットミレイ「オフィーリア」よりー』
一度は舞台に上げさせて頂き、舞台上に川を想定したミラーシートを引いて踊りましたが、全国大会に出せる作品内容にまでは発展させることが出来なかった、少し苦い思い出もある作品です。しかし、ハムレットの小説を読んで、映画を見て、オフィーリアがどんな状況で、何を想って、沢山の花、花言葉と共にこの川に沈んでいったのか。そして本当の"愛"とは何か、人との"繋がり"とは何か、夜な夜な語り明かしたあの時間を思い出すとこの絵画から沢山のことを学ばせてもらったと感じます。
ロンドンに来て一番に行く美術館は絶対テート・ブリテンで、オフィーリアを観ようと前から決めていました。目に入って来た瞬間から鳥肌が立ってしょうがなかった。立ち尽くさずにはいられなかった。本物に会えて良かった。
ロンドン滞在中に私はオフィーリアに会いに来ることでしょう。
江上万絢
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