03/14(火)-15(水)マチネ・ソワレと4回公演、ご来場くださいました皆様に、改めて御礼申し上げます。
テーマがテーマなだけに、また時期が時期なだけに、本当に心して踊らなければならないと、本番に向けて様々な葛藤がありました。被災された方の気持ちを想像することは出来ても、100%理解できるはずもなく、理解しようとすること自体が烏滸がましいようにも感じていました。私たちが『家路』に込めたせめてもの祈りが、お客様、そして被災された方々に届いているといいなと思っています。沢山のご意見ご感想を有難う御座いました。
去年夏のオーディションから始まり、本番まで長い時間を共にしてきた出演者のみなさん。気が知れたメンバーもいれば、初めましてのメンバーもいましたが、共通して言えるのは、ダンサーとして尊敬するのはもちろんのこと、みなさんとっても魅力的な方ということ。ミストレスをしていたことで、個人的なおしゃべりの時間をあまり持てなかったことは悔やまれますが、今回ご一緒させて頂けたことを本当に誇りに思います。またどこかでお会いした際には、是非改めてたっぷりお話ししてください。
またミストレスとしてご一緒させて頂いた、 津田ゆず香さんと柴野由里香さん。お二人がいてくださらなかったら、今回の家路は無事終演できていなかったと思うほどに、沢山お世話になりました。近くで学ばせて頂けたことを幸せに思うのと同時に、この学びを次回家路で、今後の舞踊人生で活かせるよう精進いたします。
そしてゲストのお三方、下村由理恵さん、村松卓矢さん、石川雅実さん。自分が舞台に立つ時に、存在感や華について、よく考えるのですが、お三方から出る華は表面的なものではなく、その生き様のようなものがやはり表出されているなぁと改めて感じました。私も前を向いていても、後ろを向いていても、魅せられるダンサーになれるように、またご一緒できる日を夢に見て、精進いたします。
今回新たな試みとして、美術家の #布部雅人 さんに廃材アートを制作して頂き、ロビーに展示しました。作品には、被災地の海岸に流れ着き、横たわっていた巨大な流木や漁業用品のブイ、被災地で保管されていた看板などが使用されております。鳥の目には、全てを飲み込んでいった海がどう写っていたのかと、改めて考える時間を与えてくださいました。素敵な作品を有難うございました。
『家路』のリハーサル・本番中、カメラマンの奥定正掌さんが付きっきりでカメラを回して下さっていました。その動画が撮りおろしドキュメンタリーとして、公開予定です。監督は、『そしてバトンは渡された』や『老後の資金がありません !』などを手がけた映画監督の前田哲さん。素敵に仕上げて頂いておりますので、以下URLからご覧くださいませ!
多くの方のおかげで、公演開催が出来ていること、舞台に立たせて頂けていること、改めて実感しております。スタッフの皆様にも御礼申し上げます。有難うございました。
『家路』はこの先も、静岡・福島と旅を続けます。さらに良い作品を作り上げられるよう、また沢山の方に観て頂けるよう、努めてまいります。お近くにお住まいの方は、是非ご来場くださいませ。
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